不良債権の現状からアコムを知る

ここ最近は「成約率」に重点を置いた内容の記事を多く書いていました。
今回は少し視点を変えてアコムを見ていきたいと思います。

アコムに限らず他の消費者金融会社も抱えている問題があります。それはお金を貸したはいいが返ってこないといった状態になること。つまり債権が回収できなくなって貸倒損失がでてしまうことです。

マクロ・ミクロな経済状況の変化や法改正などで景気が変動したりすることによる影響等もあり、これらを加味しながら審査をするというのは非常に難しいことではあるのですが、貸す側としてみれば、そこの精度をいかに上げていくかということがポイントになってくるわけです。

で、アコムはどうなのか?というと…

  2012年 2013年 2014年
成約率 45.1% 46.4% 48.3%
不良債権率 9.29% 8.35% 7.06%

上記の表を見ていただくと「成約率」は年々上がっているのに対し不良債権率(営業貸付金に対する不良債権の割合)」を年々下がっています

申込んだ人に対して融資をする割合が高くなっているが、延滞をしたり債務整理する人の割合は減っているという見方もできます。

つまりそれだけ属性の良い顧客を選べる審査基準が出来てきているとも言えます。

ではここで他の消費者金融会社の状況も見てみましょう。

(プロミス) 2012年 2013年 2014年
不良債権率 8.31% 6.55% 5.12%

アコムと比べてみると低くなっています。プロミスは不良債権という課題に対して積極的に取り組んでいるということもあってか年々確実に効果を上げています。

「ということは、プロミスの方が借りやすいの?」
と思われたかもしれませんね。

ただ、プロミスの成約率は2014年度が39.6%とアコムに比べて10%も低いという結果になっているのです。非常にシビアに顧客を選んでいるのです。つまり審査が厳しい傾向があるということです。

その点、アコムは成約率が48.3%で不良債権率が年々減少しているということですので、申込む際も比較的安心して申し込めるのではないのでしょうか。

もちろん消費者金融各社ともにそれぞれの特徴があるので、申込む方ご自身にあった借入先を選ぶのが一番ではあるのですが「どこがいいのだろうか?」であったり「アコムで借りようと思っているんだけど…」と迷ったときは、参考にしていただければと思います。

利息(過払い金)返還請求はどうなっている?

貸金業法が改正されてからというもの利息(過払い金)返還請求の件数が右肩上がりに増えました。弁護士や司法書士のCMや広告も非常によく見かけたのではないかと思います。

今の利息(過払い金)返還請求はどうなっているかというとピークは過ぎて緩やかにではありますが件数自体は減っている状況にあります。では、アコムの利息(過払い金)返還請求の事情はどうなのかを見ていきたいと思います。

2011年3月期末 ⇒ 104,479百万円
2012年3月期末 ⇒ 93,952百万円
2013年3月期末 ⇒ 70,502百万円
2014年3月期末 ⇒ 58,461百万円

3年前に比べると約半分程度になっています。おそらくピークが2011年だったので、この時期は相当苦しかったと思われます。もちろんそれはアコムだけではなく、他の大手消費者金融会社も同様です。

それに、下記の表を見ていただくと分かる通り、まだまだ金利20%以上で貸し付けている残高は結構残っています。また完済した人もいるので不安な要素は多分にある状況ではあります。

  貸付件数 貸付残高
アコム 103,915 件 41,723,000,000 円
プロミス 184,000 件 69,662,000,000 円
アイフル 76,000 件 24,974,000,000 円

しかし、年々着実に件数または返還額も減ってきているのと景気回復基調という背景もあり貸付残高が増えていっている等明るい材料もあるので今後はもっと足元がしっかりしてくるのではと思います。

まあこの辺りに関しては、これから新規で申込みをする人にとってはあまり有益な情報ではないのかもしれませんが、今後貸金業法がどういった形でまた、どのタイミングで改正されるかわからないので知識として持っておくと役に立つのではと思います。