どんな商売や事業でもそうですが「リスク」というものは多かれ少なかれ抱えているものです。もちろんアコムも例外なくそうです。

経済情勢市場環境の変化という不確定な要素というのはどの業界においてもリスクになり得るものではありますが、「アコム」という企業自体が考えるリスクというものは一体どういうものがあるでしょうか。

大きく分けて4つのリスクがあると考えられています。
①業績
②利息返還の状況
③資金調達
④情報システム

以上の4つが大きなものです。

まずはそのまんまですが、その要因として挙げられるのが「顧客件数の減少」「顧客一件あたりの平均残高の減少」です。

他には「法規制の枠組みの変更」いわゆる法改正や「顧客の債務不履行率の上昇」などといったものが挙げられています。

に関しては説明の必要がないほどまんまです。年々、利息返還請求件数は減っているようですが、ある訴訟の判決を期に現状よりもっと厳しい状況に立たされる可能性もなくはないという観点から挙げられたものだと思われます。

の資金調達については現在、営業活から生じた資金と金融機関からの借入れ、社債から主に行っている状況ということです。

その中で一番リスクとして考えられるのが、金融機関からの借入れが何らかの要因によってできなくなるということです。そうなると資金はショートするので、とてもじゃないですけど人にお金を貸している余裕なんてものはなくなるというわけです。

もかなりの打撃になるかと思われます。通信のインフラが整った現在ではあらゆるものがコンピューター等によって管理されています。それが何らかの要因で障害が起こったとなると申込みだけでなく貸出返済、その他のサポートが機能しなくなるおそれがあるということです。

上記で挙げたリスクの要因は自助努力で減らすことができるものとできないものがあります。ただ上記のような事態が起こった場合どのように対処するのかということも考えておかないといけないかと思われます。

お金を借りる側のリスクもそうですが貸す側もリスクをどう回避するか、もしくはどう対処するのかということを考えることが大切ということですね

アコムが抱える不良債権はいくら?

新CMが始まったり、30日間金利ゼロキャンペーンを行なったり何かと新規顧客を獲得するための仕掛けをしているアコムですが、その裏では過払い金返還請求不良債権といった課題も存在しています。

アコムの過払い金返還請求に関しては、また別の機会に書いていきます。ということで今回はアコムが抱えるリスクの中でも「不良債権」にスポットを当ててみたいと思います。

ここで質問です。

アコムが抱える不良債権はいくらぐらいあると思いますか?

おそらく全く検討がつかないかと思いますので答えを書きます。

52,147,000,000円(2013年12月末 時点)

約520億円です。
ちょっと額が大きすぎて数字を見てもいまいちピンときませんよね…

これでもかなり減ったんです。2012年3月末時点では約743億円ありましたから。この不良債権には内訳があるのですが、それを見ていこうと思います。

①破綻先債権 ⇒ 849,000,000円
121日以上の債権のうち破産・民事再生等になった貸付金

②延滞債権 ⇒ 20,079,000,000円
①以外の債権

③3ヶ月以上延滞債権 ⇒ 1,702,000,000円
3ヶ月以上121日未満の延滞債権

④貸出条件緩和債権 ⇒ 29,515,000,000円
①~③以外の金利減免等をなった貸付金

こう見ると④貸出条件緩和債権約300億円と一番多いですね。任意整理もしくは特定調停がまだまだ多いってことでしょうね。

そうは言っても2012年3月末時点に比べると約100億円くらいは減っているので一時期に比べると少なくなってきているのかなという感じではあります。

不良債権が減少してきているということはそれだけアコムの審査の質も向上しているということと、どん底だった景気が幾分上向いてきているということが起因しているのではないかと思います。

まあそのタイミングで新規顧客獲得のプロモーション等もやっているのでこれから借りようとする人には良いタイミングなのかもしれません。

アコムの海外事業展開はどのような影響がある?

アコムといえば消費者金融(消費者ローン)のイメージがあると思います。テレビを見ていれば必ずと言っていいほどCMが流れているということもあるので余計にそう思うかもしれません。

国内においては、この「消費者ローン事業」「信用保証事業」に力を入れているので当然といえば当然です。ただアコムは国内だけでなく海外(アジア圏)にも事業進出しています。

タイではUmay+というブランドで無担保ローン事業を展開しており、日本国内で得たノウハウをベースに質の高いサービスを提供しています。

また、インドネシアでは銀行業(Bank BNP)に進出しています。これは2007年に三菱東京UFJ銀行と共同で買収しアコムの子会社化したもので中小企業への融資を得意とした中堅商業銀行です。

ここを拠点に消費者ローン事業にも進出しているようですので状況によっては海外事業の展開も進んでいくのではと思われます。

Bank BNPの2014年3月期の実績は予想より下回ったのですが、増収増益という結果になっており2015年3月期の計画では規模拡大によって、より増益増収となる見込みになっています。

海外事業もアコムにとっては核となる事業ではあるので、海外事業の業績によっては「ローン事業」「信用保証事業」にも何らかの影響を与えるものと思われます。

ある意味、上手くリスク分散されているという見方もできます。海外での無担保ローン展開が上手く行けば、それらのノウハウが逆に国内の無担保ローンへ活用されるといったケースも考えられます。

それに合わせた新しい商品展開やサービス展開というのも十分に考えられますのでアコムでの借入れを検討している人は海外事業の展開にも注目しておくといいかもしれません。